適当
「適当」
知り合いの坊主が言うには、本来は良い意味で使うんだってよ。
確か、適切かつ妥当の省略された形で、具体的に言うと物事に対して丁度良い具合でやるとかそういう感じだったかな。
まぁこの坊主は俺が見る限り俗に言う生臭坊主だからこんな奴の言ってる説法にありがたみもくそもねぇがまぁでも確かにこの言葉の使い方としてはなるほどと思うこともある。
例えば俺が今の生業としているトレードというものがある。
俺は専業トレーダーだ。
当然時間は使おうと思えばいくらでも使える。
でも…だ。
人間の集中力の限界なんざたかが知れてる。
ちなみに訊くが人間の集中力の持続時間の限界って知ってるか?
(脳波計測結果に基づくデータ上での話な)
正解は8秒らしい(※ちなみに金魚が9秒で、人間ってのはどうやら金魚より集中持続時間は短いってことだな)
つまり、脳の構造上ただ自分的に長時間集中してると思っていても実は本当に集中なんてできてないってことである訳だし、実際には集中しきれてないのに集中してると思って肩肘張ってるとだな、まぁ単純に疲労度も当然増すってもんだ。
で、疲労度が増すと当然さらに集中することは難しくなってくるのはわかるよな?
じゃあどうすればいいか?
そう。
集中ってのはピンポイントでここぞって場面でだけ使うのが一番効率が良いってことだ。
だから皆休憩をとる。
なぜなら休憩をとると当然体力が回復したりもするが、何よりも頭がクリアになって集中しやすい環境がリセットされるからだ。
あとはそうだな、人によっては、例えばスポーツ選手とかはボールを蹴る前や打席に入る前に一定の動作をする。まぁいわゆるルーティーンてやつだな。で、なんであれをやるかっていうと
専門用語的に言うと「アンカリング」って言われているやつで、特定の動作をすることによって特定の状況下を無理やり作り出す。
簡単に言うと脳の切り替えに使うって感じだな。
何か事をなそうとしてとにかくがむしゃらにやるのはとても大事なことだ。
でもな、何でもかんでもがむしゃらじゃなくて、がむしゃらの中にも「適当」ってのが意外と大事なんだよ。
真面目な奴ほど一から十まで全て一生懸命やろうとする。
で、一生懸命頑張りすぎて現実は空回ってる場合があってもそのことに気が付いてなかったりもする。
専業トレーダーってのは種を吹っ飛ばして退場したら終わりだし、
そもそも身体でも壊してしまったらその時点でアウトだ。
誰も補償なんざしてくれねぇ。
トレードの利益ってのは一回一回の結果で判断するものではなくトータルで考えるもんだが、退場しないでできる限り長くトレーダーでいるってのも立派な「トータルで考える」ってことだって思わねーか?
自分の環境は自分で整えるしかない。
俺は俺の為にこれからも「適当」を有効に使って行こうと思う。
次回に続く
あ、そうだ。
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